夜空にランプ

そう言って、彼はパンッと手を合わせながら私に頭を下げた。


「わかった。大丈夫。言わない」


長いこと彼の言葉を待っていたような気がして、やっと自分も声を出せて肩の力が抜けた。



「よかった。お店のことは話すと長くなるんだけど、いつでも来ていいから。あ、休みは…ころころ変わるからそん時は」


「ホント?また、来てもいい?」


彼が言い終わるよりも先に私はそう言っていた。


「ん?そりゃもちろん」


きょとんとしてからすぐににっと口角を上げ微笑んだ。

あの休み時間に見た時と同じの。
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