夜空にランプ
帰りのショートホームルームが終わると、必ず部活に行く前に声をかけてくれていたのに、それも今はすっかりなく、気づくともう教室に有紗の姿が無いのがほとんどだった。
ないがしろにされたような苛立ちもあったけど、最近では虚しさのほうが強かった。
芽衣子と二人でいることは確かに気が楽。
でも、有紗と疎遠になり始めてから虚しさがやたら募るようになり、まるで慰め合ってる気がしてならなかった。
私はそんな自分達に、とてつもない嫌悪感を抱いた。