夜空にランプ


すーっと、静かに深呼吸をしてから中に足を踏み入れる。



押さえる扉からわずかに軋む音がした後、部屋から木の香りがふわっと香った。

そしてすぐ視界に入ってきたのは、机に向かっている彼の真剣な横顔だった。


でも、あの特徴的な目がわかりにくい長い前髪はなく、今それをどうしているかっていうと…




「お邪魔しま、す」


声のトーンを控えながら声をかけた。


「おう」


「………」


(えー!さっそく会話途切れちゃったよ!何、どうすりゃいいのー!思った通りの展開)

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