夜空にランプ

こちらを見ずに返事をする塚田君。


背中を丸め、何かを囲うように机に向かっている。



ひょこっと後ろから覗き見ると、写真サイズくらいの、小さな大きさの木でできたトランクを刷毛で塗っていた。




「さてと」


一通り塗り終わったらしく、彼はぼそりと呟くと、トランク3つをトレーに載せて後ろの棚へ素早く運んでいく。



「思った以上に完成するのギリギリだったんだ。せっかくお客さんがリクエストしてくれた物だし、遅らせるわけにいかなくてさ」



そう言いながら今度は、バラバラの木片、これまた積み木のようにとても小さなサイズを手際よく机の上に広げ始めた。







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