夜空にランプ
「忙しいとこごめんね。どんな風に作ってるのか、ちょっと気になって。邪魔しちゃ悪いし、もう帰るよ」
とてもにやけてなどいる場合じゃない。
そう自分を叱りつけた。
塚田君は今大事な作業中。
私がいたら単なる目障りな状況にある。
でも、意外な反応が彼から返ってきた。
「んや、別に大丈夫だよ。よかったら、先に出来上がってるやつ見てく?」
「いいの?」
「うん。こっち」
彼は一旦作業を止め、後ろの棚へ案内した。
さっき置いたトランクとは別の段にそれはあった。