夜空にランプ
翌日、朝の9時に私はLampに訪れていた。
店内には、昨日までの穏やかな空気とは一変して、緊張感が漂っていた。
アトリエでリンコさんの席を借り、机にはハサミやハンコやクラフトパンチという道具と、数枚の紙と麻のヒモが広げられている。
昨日塚田君から、作った作品の値札付けを手伝って欲しいと頼まれたのだった。
パソコンでレイアウトした、お店オリジナルの値札をプリントアウトした紙は、あらかじめ用意されてあった。
そこにこれまたオリジナルのLampのロゴ入りスタンプを押し、点線に沿って一枚一枚切り、それにクラフトパンチでヒモを通す穴を開ける、という作業を一つも間違いないように丁寧に仕上げなければならなかった。