夜空にランプ
彼は何か言いたそうにしていたけど、そのまま出てきてしまった。
店内はびっくりするほど本当に人で溢れかえっていた。
リンコさんの会計の場所を案内する、大きな声が飛んでいた。
何もできない歯痒さにさいなまれる私を、冷た目で見るように冷たい風が吹き付けていった。
――――クリスマスイブ当日。
当たり前のように、朝から誰もいない家。
芽衣子とも約束できなかったためとても退屈だった。
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