夜空にランプ

自分からも本音を話すことはしなかった。


それがお互いのためだとは思っていなかったけど、避けることで平穏が保たれている気がしていた。








芽衣子が怪我を負ってから数日。


歩きにくさもまだ赤い腫れも残るが、痛みは時間とともに引いているようだった。


そんな中、不可解ないたずらが身の回りで次々起るようになった。


それも芽衣子ばかりに。



ついこの前は芽衣子の上履きが違う人の靴箱に入れられてあったり、芽衣子のロッカーにクラスの子の教科書が入れられてあったり。

連続でこんないたずらが起こるなんて、しかも、あのサッカーの日から。


おかしい。

絶対にやった人達は決まっている。

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