夜空にランプ
(今日ってスペシャルナイトだった!)
いつもの駅に着くと急いで改札を出たけれど、なんだか途端に足が重くなった。
学校をサボったこともそうだけれど、嫌がらせの矛先が自分にも向き始めていることは、明るく取り繕うとする気持ちを頑なに押さえつけた。
今の自分はどんな顔をしているんだろう。
目の前の現実から逃げてきた卑怯者で小心者。
友達も助けられない、ろくに仲直りだってできない、本音はずっと隠してきた酷い奴なんだ。
気分的にネガティブだからそんなことが浮かぶのではなく、どうしたって曲げられない事実であることは、どんどん自分を責めたてた。