夜空にランプ
ある程度間隔を空けて嫌がらせは続いた。
休み時間、紙飛行機を何度も後ろから当ててきたり、肩にぶつかってきて、紙パックに入ったジュースを服にこぼされたり、度合いも様々だった。
毎回ではないとこが、あの人達の魂胆らしい。
サボること、学校を休むことはもう毎回考えた。
それでも芽衣子のことを思うとためらった。
自分の心の限界には達していない。
(私が休んだら、もっと芽衣子が来れなくなる)
叫び声を押し殺して、やり過ごしていた。
だけど、危機的状況はすぐそこまでやってきていた。
私が怯むことを今か今かと待ち望んでいたかのように。