夜空にランプ
「はははっ朝起きれるの?」
「…おう。言っとくけど、寝坊して遅れて行ってるわけじゃないからな!」
「はは、そうですよね?」
こんな他愛もないやりとりも普通になってきている気がする。
それだけじゃない、特別なものももちろんあって。
とっくに気づいてるくせに、いまだに素直に認めたくない。
むしろ、認めずにふわっと浮かせてる感覚に浸たっていたいのかもしれない。
(学校行くなんて、本人の口から出ると思わなかった。塚田君なりの、励ましなのかな?)
あの心地のよい鼓動の残響が、なんだかずっと消えそうになかった。