夜空にランプ
「さぁ何のことでしょうかね~」
そうあくまでも認めないものの、私が手に取ったのは地図のネックレスだった。
帰り、早速買ったばかりのネックレスを二人でつけて歩いた。
芽衣子の家は私の家とは反対の方角のため、これからまた芽衣子は駅前のバスに乗る。
「あのさ、」
「何?」
駅に戻る道で、私はついに本題を切り出した。
「…芽衣子が休んでたとき、私ちょっとやらかしちゃったんだよね。色々」
「ええ~?何したの。またびっくりすること?」
「多分」
隣から不思議そうな顔をして芽衣子が私の方を向く。
私はずっと地面を見つめていたけど、風になびいて、芽衣子のくせ毛の髪がふわりと舞うのはわかった。