夜空にランプ
「学校サボったんだ。裏門から抜け出して。あと、教室でブチ切れた。机蹴っ飛ばしたりして。それでまー、騒動なっちゃってさ。停学処分になってたんだしばらく」
「……」
「ははは、やばいよね。ドン引きでしょ。私結構酷い奴なんだよ」
自嘲的に笑う。
「……嘘。ははっ不良。ちーちゃん。はははっブチ切れって?どんな風に?」
笑いながらもその声はだんだん涙声に近くなっていく。
「ふざけんじゃねー!って、こうガツンとね、蹴っ飛ばしてさ」
歩きながら、足を上げて再現してみせる。
「ははは、かっこいい。ははっ…。それってさ、五十嵐さん達に切れたんでしょ…?」
「んー…、まあ、ね」
「ごめん…ちーちゃん」
「いやいやいや、何で芽衣子が謝るの?」