夜空にランプ
そうやって散々泣き喚いていたのに、最後はふざけあっていた。
別れた後ようやく目の腫れは少し引いていた。
この日、芽衣子の泣き顔を見たのも初めてで、私が芽衣子の前で泣いたのも初めてだった。
陽が延びたらしい。
ゆっくりし始めた夕焼けの速度に気づく。
そのスピードは今の自分の歩くリズムと似ているようで、家に帰るのが名残惜しく、夕空を見上げながらゆっくり歩いた。
久しぶりの部活の日。
四月から撮影した写真を各自持ち寄り、アルバムに整理するという写真部恒例の行事をした。
地味だけれど結構手間がかかり、何日か続けなくてはならなかった。