夜空にランプ
二人でちらりと周囲を窺う。
お調子者男子部員を除き、わっこ先輩と玉城先輩は黙々と作業している。
これは無理だ。
相変わらず玉城先輩は私達と距離を取っているようで、ほとんど話さなかった。
黒板に芽衣子のアドレスや番号を晒され、その上玉城先輩と根も葉もない噂を書かれ、尋常じゃない量の知らない着信とメールがあったこと。
ひょっとしたら玉城先輩は自分に責任を感じているのかもしれない。
そういえば、玉城先輩の取り巻きがここ最近大人しいのも変な感じだ。
そんな疑問が沸く中で、帰り際に私達は呼び止められた。