夜空にランプ
学校で寝ている時の寝顔は何度か見たことがあったけれど、こんなにも無防備で少し色気すらも漂わせる姿は初めて見る。
前から中性的に見える彼だけど、本当に今見た姿は男なのか女なのか見紛う。
ぽーっと見惚れていると、んんっと、うなりながら寝返りを打つ。
(はっ!)
ドンッ
私はバレないように急いでその場から離れようとしたが、下に積み重なっていた木箱に足をぶつけてしまった。
「いった…い。やっちまった」
よろけながらぶつけた足をさする。
ところが片足になったところ、バランスをくずし、さらに派手に転ぶ羽目に…。
「わ、わわあー!きゃあー!」
ゴトッガタッガッターン!