夜空にランプ


学校で寝ている時の寝顔は何度か見たことがあったけれど、こんなにも無防備で少し色気すらも漂わせる姿は初めて見る。


前から中性的に見える彼だけど、本当に今見た姿は男なのか女なのか見紛う。



ぽーっと見惚れていると、んんっと、うなりながら寝返りを打つ。



(はっ!)


ドンッ


私はバレないように急いでその場から離れようとしたが、下に積み重なっていた木箱に足をぶつけてしまった。


「いった…い。やっちまった」


よろけながらぶつけた足をさする。

ところが片足になったところ、バランスをくずし、さらに派手に転ぶ羽目に…。




「わ、わわあー!きゃあー!」



ゴトッガタッガッターン!



< 369 / 489 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop