夜空にランプ
「な、何すんだよー、りゅうちゃんじゃねーんだよ俺は」
「はっはっはっ!いいじゃんたまにはー」
こうするしかなかった。
今の私達には、きっとこんなのがまだ合ってる。
背伸びした雰囲気なんて調子が狂ってしまう。
それでも、ふわっとした微かな柔らかい感触は体中が覚えていて、恥ずかしいけど、にやついてしまう。
絶対にバレたくない事実。
たったの一瞬のことなのに、右のほっぺは甘い微熱を宿し、消えそうになかった。