夜空にランプ


「……」

「……」



変な間ができて、改めて気づく。



部屋に父以外の男の人を入れたこと、それも、二人きりということに。



彼の部屋で二人きりになることは何度かあったから、もう慣れてきてはいたけど、自分の部屋ともなると話は違う。

妙に意識してしまう自分に戸惑う。




ふいに彼が座って背もたれにしているベッドに目がいく。



(…違う違う違う!やましいことなんて何も起こらないって。……て、あれはっ)



心臓が飛び出そうな程、でも声には決して出せずに、とんでもないことに気づいた。




しまい忘れたパンツが、ベッドの脇にひらっと乗っかっていることに!







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