夜空にランプ
「いいんです。確かに寂しいですけど、相談してくれただけでも、嬉しかったですし、それが最善なんだと思います。なので、応援する気持ちです」
「無理しなくていいのよ。ほら、素直にならないと。きっと後で後悔するわ。意固地になっちゃうかもしれないけど、せめて最後くらい、思いっきり甘えてみたらどう?」
「……甘える。いや、いやいやいや」
「航基にはいっぱい甘えて、堂々とわがままな自分見せていいのよ。航基も、千鶴ちゃんだから自然体でいれるんだと思うな」
「そう、なのかな…」
「おほほほほほほ、本当にうぶちゃんね。二人ともかわいいわ~」
この手の話題はリンコさんは同世代のようにうきうきしだす。
いつもお店で見る上品な笑みが零れ、心がほぐされた。
「もーリンコさんてばっ!手術頑張ってくださいね。祈ってます」
「ありがとう。パワーアップして帰ってくるわね」