夜空にランプ

その拍子に歩くスピードも遅くなったけど、歩みは止めなかった。



「なんかさ、最近元気ないような気がして」


「え~そうかな、大丈夫だよ?何もないよー」


芽衣子は俯きながらはにかんだ。


「そう?なら、いいんだけどさ、ごめんね突然」


「ううん、びっくりした。でもありがとう。心配してくれて」



そう言うと、芽衣子はふわっと柔らかい笑みを向けてくれた。

少し、ほっとした。





不安は拭い切れなかったけど。
< 50 / 489 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop