夜空にランプ
その拍子に歩くスピードも遅くなったけど、歩みは止めなかった。
「なんかさ、最近元気ないような気がして」
「え~そうかな、大丈夫だよ?何もないよー」
芽衣子は俯きながらはにかんだ。
「そう?なら、いいんだけどさ、ごめんね突然」
「ううん、びっくりした。でもありがとう。心配してくれて」
そう言うと、芽衣子はふわっと柔らかい笑みを向けてくれた。
少し、ほっとした。
不安は拭い切れなかったけど。