夜空にランプ
「おー。いいよ。んーと、ここをこうして…」
「まじか!…おお~すげぇやっぱすげぇ!!お前まじやべぇ!神だわ~、サンキューな」
半ば強引に頼まれつつも、あっという間に教えると、再びさっきの作業に取りかかる。
(え、早くない?…今ので本当にわかったのかな、谷君)
「にしても、さっきからずいぶん熱中してるよね」
芽衣子にこそこそと耳を近づける。
「うん。あ、頭抱えた。何か悩んでる感じです」
私達は盗み見しながら、小声で実況中継風に話すようになっていた。
かなり、怪しい二人だ。