夜空にランプ
姉が一人いるが、家を出て都内で一人暮らしをしながら大学生活を送っている。
一人暮らしといっても、家からさほど離れていないため頻繁に帰ってくる。
両親は共働きで、帰宅するのはだいたい夜七時過ぎで、父はもっと遅いことも。
夕飯は自分で適当に作ったり、コンビニのお弁当で済ましている。
(今日はどうしようかな…夕飯)
頬杖をつき、窓の外を見ながらそんなことを考えていると、聞き覚えのあるやけに甲高い声が聞こえてきて、とっさに手をテーブルに戻した。