夜空にランプ
「!!」
その声はあの、ギャルグループの人達だった。
姿を目にした途端、凍りつくとまではいかないが体が強張った。
静かに素早くテーブルの上を片づけ、トレーを返却口に戻した。
(早く出ようっ)
このまま普通に帰るはずが…。
「あれ、『クマ』じゃね?」
「あー、ホントだ。何、今日は一人~??…は?シカトですかークマさん」
「何か嫌われてるみた~い、こわ~」
「懐きようがないって、やめなよ。噛み付かれるよ」
「「あははははは」」
ドア付近に来たとき、嫌みたっぷりな声が私を一瞬立ち止まらせた。