夜空にランプ
気づけば今だって、他の子達と会話に花を咲かせている。
わざわざ控えめな私達といなくても、賑やかにわいわいといられる人達は他にいるだろうに。
一緒にいる時間が長くなる程、妙な違和感を抱くようになっていた。
こんなことは感じたくはなかったし、疑問に思うことも嫌だったけれど。
お昼休み、芽衣子の席に集まり三人でご飯を食べた。
有紗の好きなアーティストの話で盛り上がりつつ、私は何となく窓の外の雨を眺めていた。
ずっと見ていると、うっかり気分までグレーに染まりそうですぐに止めた。
下校時間になると、拍子抜けする程、雨はすっかり上がっていた。