夜空にランプ
時間を忘れ雑貨に目を輝かせていると、テーブルの中央のアルミトレーに置かれてある、チカッと光るアクセサリーらしきものが視界に入った。
立ち上がり、もっと近くで見てみることにした。
手に取ると透明ガラスのような中に、人の横顔をした細い三日月がいた。
やけにリアル。
チェーンがついていて、ネックレスになっている。
うっすら開けた瞳にどきりとする表情は、世界の全てを見続けてきた、月のたおやかさが醸し出されているようだった。