夜空にランプ
(お店で働いてるんだから、当たり前っちゃ当たり前かぁ)
などと、心の中で自分で納得。
にしても素晴らしい変貌だ。
強い風に煽られ、長い前髪から涼しげな切れ長の瞳がちらりと覗く。
中性的な佇まいに、ついつい見とれてしまう。
ずっと見てたら目が合うなんて容易にわかることなのに、いざ目が合うと、びくっとあからさまな反応を取ってしまい、慌てて目を逸らす。
そんなぎくしゃくしてる私をよそに、彼はいきなりガシッと私の両肩を掴んできた。
「あのさっ」
風にかき消されそうな声で呟く。