【BL】好きになっていいですか?
目を開けると白い天井。
深い眠りに入っていたようだ。
「どこだ、ここ……」
見慣れない景色。
瞬間、昨日の記憶が頭を廻った。
あの朔弥って奴と食事して、それから………
それからどうなった?
「おはようございます。気分はどうですか?」
「――!」
ドアの方からバスローブを羽織った朔弥が歩み寄る。
「平気……。ここは?」
「……覚えてないんですか?」
「店を出た後のことが思い出せない。」
「…残念です。あんなに情熱的な夜だったのに」
「なに!?」
ベッドに朔弥は腰掛け、俺は身の危険を感じ、布団をたぐり寄せた。
「そんなまさか…。いや、ない。絶対ない!!なぁ?嘘だよな?」
朔弥は、
声を上げて笑った。
「おい!」
「すみません。反応が面白かったので。昨日アナタは店を出てすぐに寝てしまったんですよ。それで近くにあった、このホテルに」
つまり酒に酔った俺が迷惑かけたんだな。
「なんかごめん」
「気にすることはないです。そうですね…好きな人の無防備な姿を見て、襲わなかった強靭な理性を誉めてください。」