たぶん恋、きっと愛
「ない…ってのは…家出か?」
「ううん、学校通うのに…実家が遠くて…従姉の部屋に同居させてもらって………るんですけど………」
従姉の彼氏が…泊まってるから帰りにくいというか……帰れない…みたいな?
イライラと煙草に手を伸ばしたガイは、黙ったまま。
睨み付けるように、雅の目を見ている。
「だから今日は…ネカフェ…かな、なんて…」
……雨だし、と。
至って真面目に話しているのだろう。
睨み付けるようなガイの目を、相変わらず戸惑った顔で見つめ返して雅は。
ガイの、その色の薄い灰青の瞳に、見入った。