たぶん恋、きっと愛
雅は、更にその隣で縮こまり、凱司の眉間にシワが寄るのを恐々と見つめていた。
「友典。…雅を…気にかけなくて良いって、言ったよな?」
「……はい」
「雅、…お前か?」
「…うん、だってそうしたほうが…朝一緒に登校するのも、お昼休みに会うのも、一緒に帰るのも……不自然じゃないから」
隣で頭を下げたままの友典と宇田川とを不安そうに見やり、雅は小さく答える。
「…………わかった。それで構わない」
ただな、と凱司は友典を見据えた。
「いつも一緒にいようとするな。雅は雅、お前はお前。それぞれ友達と過ごせ。学校ってのはそういうとこだろ?」
決して、さして必要のない事に束縛されていい訳がない。
雅も、友典も。