たぶん恋、きっと愛
“回収”されてきた雅は、何故か鷹野に叱られているようだった。
「…口うるせぇ奴だな」
冷たいコーヒーをグラス3つに注ぎながら、凱司は。
聞くとも無しに聞き、ふと笑う。
だが、部屋に入って来た雅を見て。
ぴくりと眉を上げた。
「……真っ赤だな」
「ひどいよな!? 肩も鼻も真っ赤に焼けて。肌白いんだから気を付けないとシミになるじゃないか…!」
肩と。
鼻の頭と、頬と。
日に焼けて真っ赤になった雅が、しょんぼりと肩を落とす。
「だって…あんまり陽射しないと思っ……」
「晴れてるし。陽射しあるし。焼けてるし」
「…うぅ…」
ソファに押し倒すように雅を寝かせながら、ざっくり切り捨てた鷹野が、その顔半分を濡れタオルで押さえているのを見て。
凱司は思わず、吹き出した。