たぶん恋、きっと愛
プラチナは、そこにある。
この前のような噛み痕も、ない。
指先は、立ち尽くす雅のパジャマのボタンを2つ、外した。
「たっ…鷹野さん…っ」
胸の膨らみがわずかに覗くくらいに開いた、パジャマの胸元。
それ以上、外されないように前を掻き合わせた雅の手を、強引にどかし、肩をはだけた。
鷹野は、固く立ち尽くす雅の肌を人差し指でなぞり、赤く花咲く一カ所を指し示した。
「…………あった」
それは、ちょうどわきの下に近い、柔らかい箇所。
「……凱司と、…したの?」
ぴくり、と身を引いた雅は、頷きはしなかったが、鷹野には。
肯定としか、取れなかった。
一瞬のうちに沸騰したかのようなめまいは、雅を殺しかねない程の怒りに変わり、泣き出しそうな雅の目に、行き場を、無くした。