切端詩集 断片的な虚構
プレゼント
『プレゼント』
この僕の過酷な運命を
プレゼントって言う君が
悪魔に見えるのか
天使に見えるのか
それは僕次第
誰も肩代わりは出来ない
だから絶望が苦い薬になるように
幸運は甘い麻薬にもなるんだよ
救いと誘惑
悪魔が最高位の天使だという
お伽話すら頭をよぎる
覚悟はまだ
選択は自由
それなのにもう僕の眼には
未来の切片が焼き付いている
君を愛してしまうという
過酷な未来が