切端詩集 断片的な虚構
死と少年



『死と少年』


そして僕の身体を悪魔に喰わせた
狂っていくのは覚悟の上
なにを求めてるかはあとから考える

なにかが見えなくなってる
それが何かがわからない
僕はそれを見ようとしてもがく
もがこうとしてることがすでに奇跡だ
あの時の崩れ落ちた僕と比べたら

だが死よりも安らかなものがあるんだろうか
諦めと衝動と希死から
気を逸らせるための麻薬
それくらいはいいだろう?
人生はまだ呆れるほど長く
僕の前に横たわる
気が遠くなるような長さで
僕を炎の中に放り投げる

では悪魔を楽しませよう
心ゆくまでなぶるといい
少しでも僕の心が絶望を思い出したら
僕は死を自動的に選ぶ












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