切端詩集 断片的な虚構
メロン
『メロン』
熱を制御しなければ死ぬなんて
まるでどこかの例のジェネレーター
倒れて喘ぐ君の口の中に
メロンの欠片を押し込む
「秋は空虚で死にそうだ
冬は凍えて死にそうだ
春は狂って死にしそうだ」
それなら夏は焼け焦げて死にそうか?
死に急ぎ野郎を罰ゲームみたいに生かして
恨まれながら俺は笑う
お前が木偶の坊でも構わない
だからそこで息をしていてくれ