夢のあなた。
**02
中3のはじめ。
「奈央は高校どうするん?」
「S校しかないよ。ユキは?」
「K行く!近いしみんなKらしいし!」
頭悪くて運動もできない。
そんなウチ。
「ほっか。ウチは1人でも行くわ~。
高卒だけは欲しいし。」
それだけの理由。
あのときK校行ったらどーなっとったやろ。
高校入学。
「あの~。ペン貸してくれん?」
1人の女の子。
初めて話しかけられてびっくりした。
「あーええよ。はい。」
「ありがとー」
3組は女子40人クラス。
結局おんなじ中学校の子は1人で
真面目な中学校だったウチは
嘗められたら駄目って変なプライドで入学した。
もともとS校周辺に中学校が3校あって
どこも悪い中学校だけやった。
嘗められたらココおれん。
そんなプライド。
「今日から担任になる仲田です。受け持ちは体育。40人で卒業しよ!」
体育教師って…
めんどいやん!
それが第一に思ったこと。
は~。
これからどーなるんやろ…