八重桜の木の下で
八重桜の木の下で
「俺、思いつかなかったんだ。卒業したらもう小学校の友達と会っちゃい
けないような気がしてた。でも遊びたいと思ったら遊べばいいよな。や
っぱたつやんとちー坊と一緒にいると、おもしれーや。口悪くなるけど。」

――ガサガサッ


「ん?誰か来たか?……げぇっ」

「せーじ、たつやん、ちー坊、とにかくみんな!遅くなってゴメンね!
小崎先生ただいま参上っ!……え?!あんただれよ?!」

「……ただいま、惨状ー」

「先生がふえたぞ」

「先生がふえた」

「さすが小崎先生(そんけーの眼差し)」

「増殖だ増殖」

「お、おれは……小崎先生よ?」

どげしっ!

「なんか、明らかにこっちが本物だな」
< 15 / 21 >

この作品をシェア

pagetop