あたしが見た世界Ⅲ【完】





「まさかアンタ、教頭と同じなん?」


慧が手を頬に置く。


「いや、違」


「悪いけど俺ソッチの趣味無いで?」


「違」


「あ、俺のダチにそんな感じの奴居るで、紹介しよか?」


「だから、違う!!!」




僕らは思った。


〝俺のダチにそんな感じの奴居る〟と言った慧が指す人物。





――絶対、朱雀だ





< 145 / 300 >

この作品をシェア

pagetop