あたしが見た世界Ⅲ【完】




「全く、早すぎる」




あたしがそう言ったのとほぼ同時だった。




カツン―と響く足音。




全員が振り返り、入り口を見る。




「世界をこの手に早く治めたいんだよ」




声の持ち主は口角を上げた。




「……久しぶりだな、夜一」




口角を上げると、額がズキリと脈を打った。





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