ただ、その一言が言えなくて。
駅から電車に乗り、そこからバスで10分。

計40分の登校時間だ。

「着いたねー美奈ぁ…。」

「うん…疲れた…」


こんな生活が毎日だと思うと気が遠くなりそうだ。


桜が咲き乱れる校門をくぐり抜け、私と悠美の高校ライフはスタートした。



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