子猫になった私
彼のアパートのドアは、勿論閉まっていました。

そういえば、彼は今日仕事で夜までいないのです。

今日は私は学校を休んで一人でお留守番のはずだったので、多分朝早くに出て行った家族は、私がいなくなったことに気付いていないでしょう。

困ったなぁと考えながら、毛繕いをしていたら、なんだか眠くなってきました。

冷たい床が気持ちよくて、うとうとして、寝てしまいました。



ふいに、誰かに抱き上げられる感じがしました。
甘いいい匂いがします。
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