一歩



「大丈夫だよ~。私も友達いないし、悠莉以外に作る気もしないから」


私がそう言うと、悠莉は「やっぱり杏里大好き~」と言いながらハグをしてきた。







その後、皆でプリを撮ることになった。

でもさすがに10数人がプリ機の中に入るのは大変で、皆「狭い」だとか「暑い」とかわーわー騒ぎながら撮ったプリは楽しかった。

プリ機からはみ出したり、顔が半分だったりと、悠莉とデコりながらきゃっきゃ笑った。



私の初めての友達とその仲間とのプリは私の携帯に貼られている―――――…。




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