一歩
2歩
それから、私たちは廊下や休み時間に、優輝たちに会うと立ち話をすることが多くなった。
今まで悠莉に友達がいないとばかり思っていたけれど、悠莉は女友達がいないだけで、男友達(地元友達)はたくさんいた。
今まで優輝たちと話をしていなかったのも、その一週間、たまたま廊下ですれ違ったりすることがなかっただけだった。
皆で話をするのは楽しかった。
特に優輝と悠莉の言い争いが下らなくて、私はよくお腹を抱えて笑っていた。
そのたび、悠莉は「わーん、優輝がいじめるよ~」と私に泣いてすがってきた。
優輝たちは1-Dで、私たちは1-Bだから会うことも少なくはなかった。
そんな私に優輝と周りの人たちは仲良くしてくれた。
金髪の優輝はインパクトがありすぎて、すぐに覚えたけど、その他の人たちは覚えるのに時間がかかった。