一歩



携帯を開くとメールが7件もあった。
もちろんすべて悠莉からのものだった。


【遅刻~】
【学校来ないの~?】
【どうしたの?】
【心配しています、連絡下さい】


本当に心配しているんだなってわかるメールの内容に心がポカポカした。



「でも、教室に悠莉がいるなら、授業受けたいし…」

「……そっか。頑張れ」


そう言って私の頭を撫でたのは優輝。



だけど、その優輝の表情が少しだけ悲しいものに見えて、少しだけ胸が疼いた。





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