一歩
――――――…
次の日からはもう授業が始まり、教室でのグループももう出来始めていた。
何人かの女子のグループに話しかけられたけど、無視し続ける私を、その子たちはブーブーと言いながら去って行った。
自信に満ち溢れた人の顔を見ていると、どうも吐き気がしてくる。
「授業始めるぞ~」
そう言って入ってきた数学教師の数学の授業を聞くわけでもなく、私は窓の外で散っていく桜をボーッと見ていた。
フォンッ
そんな音が響き渡ったのは4時間目の終わりあたりだった。