一歩



――――――…


次の日からはもう授業が始まり、教室でのグループももう出来始めていた。


何人かの女子のグループに話しかけられたけど、無視し続ける私を、その子たちはブーブーと言いながら去って行った。


自信に満ち溢れた人の顔を見ていると、どうも吐き気がしてくる。



「授業始めるぞ~」


そう言って入ってきた数学教師の数学の授業を聞くわけでもなく、私は窓の外で散っていく桜をボーッと見ていた。




フォンッ



そんな音が響き渡ったのは4時間目の終わりあたりだった。



< 7 / 61 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop