‐月のしずく‐
すべての作業を終えた頃には、もう外は真っ暗になっていた。
「うわー。真っ暗だ」
彼女が俺の隣で、そう呟いた。
「怖いか?」
俺はいつの間にか、ニヤニヤしながらそう春日に言っていた。
春日はぎょっと目を見開いて驚き、ムスッとした。
「別に怖くなんかないわよっ。何よ、そのニヤニヤした顔は!」
「別にー」
俺は腹を抱え込んで笑っていた。
春日の顔が面白くて、可愛くて、もっと見たいって思った。
……って、ちょっと待て!!
可愛いって、なんだよ?!
今までなんにも意識してなかったのに本当、明らかに変だろっ?
これじゃまるで、俺が春日を好き……って。
はあぁあぁぁあ!?
好き?
俺が春日を?!
ありえないって!!
「なに一人で百面相してんのよ」
春日のその声に、俺は我にかえった。
春日はまだ、ムスッとしていた。
.
「うわー。真っ暗だ」
彼女が俺の隣で、そう呟いた。
「怖いか?」
俺はいつの間にか、ニヤニヤしながらそう春日に言っていた。
春日はぎょっと目を見開いて驚き、ムスッとした。
「別に怖くなんかないわよっ。何よ、そのニヤニヤした顔は!」
「別にー」
俺は腹を抱え込んで笑っていた。
春日の顔が面白くて、可愛くて、もっと見たいって思った。
……って、ちょっと待て!!
可愛いって、なんだよ?!
今までなんにも意識してなかったのに本当、明らかに変だろっ?
これじゃまるで、俺が春日を好き……って。
はあぁあぁぁあ!?
好き?
俺が春日を?!
ありえないって!!
「なに一人で百面相してんのよ」
春日のその声に、俺は我にかえった。
春日はまだ、ムスッとしていた。
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