恋桜

『じゃ、失礼します。』

さ、さっさと行こ。
ここんなところにいててもねぇ

なにかあるわけじゃあるまいし?
あの人たちが待ってるし…

「あ、ちょっと待って!」

『なんですか?』

まだ用があるの?
早くしてよね!


『あの、早く――「この顔に見覚えない?」』

後ろからでてきたお兄さん?がそう言った。

か、かぶった~

顔に見覚え…

『ありませんね。』

私はとっさにそう答えた。

でも、後ろの人見覚えあるんだな…

実は先日倒した詐欺集団のお一人さん。

「でも俺らは君に見覚えあるんだよねー」

ありゃりゃ

ここでもめちゃ、ヤバい…



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