Distance


そしたら遥はフフッと柔らかく笑った。

すべてを溶かしてしまうような優しい笑顔。


窓から差し込む陽の光が遥の茶色の髪を包み込んで、キラキラと眩しい。



「今日は散歩日和だねー」



遥がポツリと呟いた。





あたしは、いつか彼をこのドロドロの感情で潰してしまうかもしれない。


遥の綺麗な顔をぼんやり見つめながら、思った。

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