Distance

「あ、目覚めた?」

「ンー…」


少年はまだ眠そうに目を擦って、フワァと欠伸をしたあとに寝起きの掠れた声で呟いた。


「………ここ、どこ?」

「アタシん家」

「ふぅん」

そしてあたりを見回す。



ふぅんって、それだけ?

いちよう君、知らないお姉さん家に連れ込まれてきた身なんですけど。

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