ロマンチックに欠く女
2、彼女さんのお弁当
「お前ってタラシ族だもんなー」
翌日。
休み時間の教室で俺は昨日の出来事を追及され、英と仲良く団欒していた。
結局あの後、俺は普通に彼女からサヨウナラを言われ、合コンメンバーに戻る気にもなれず帰った。
いやー切なかったね。
しかも、俺の話を聞いた上での友人の感想はアレ。正直、本当にコイツは人の話を聞く気があるのだろうかと思った。
「は?何が?」
「いや、お前ホストに向いてるなーって。
確かにロマンチストな所あるから…ああ言われても仕方ないんじゃね?」
ロマンを求めて何が悪い。
「きらびやかな青春生活を送りたいと思わないのか?」
「遊び人が今更何を…」
「いや、遊び人がはまったら一途だってよく小説である話じゃないか」
「…お前が言うと何か違う…」
この、役立たず。
もうちょっとためになるアドバイスをしてくれたら良いのに。
全く理解出来ない。