俺の弟の彼女が超可愛い。



もう帰るか。



半泣きでそう思い、本来の目的をすっかり忘れた俺は、恨めしい目で悠斗を一睨みして踵を返す。



そして、玄関で靴に足を入れたところで、




「おい暁ー。お兄さん来てるんだって?」

「うわっ…!」




お 友 達 で す か ? 微 笑



機械的な笑顔を貼り付け、悠斗が見つめる先に目を向ける。



そこには、いかにも活発そうな男子。あ、多分家に遊びに来たりしてるな。




「どうもー。悠斗がお世話になってますー。」

「っ!か、帰れよ兄貴!」

「あ、お兄さん知ってます?こいつの 彼 女 。」




フフン…



俺って強くね?(主に運が)




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